皆さん、こんちは。
今回は、ウイング・デダイトについての特集です!!
ウイング・デダイト(空飛ぶ死霊)のシーンは、トム・サリバン氏が長年の夢を叶えたSFX シーンですが、制作過程では、色々と問題があった様子。(汗)
まずは、サリバン氏によるウイング・デダイトのパペット制作から。
デザインは、サリバン氏によるもので、アーマチュア制作は、クレジットを確認すると「イリュージョン・エンジニアリング」となってます。(多分、ボブ・ミーズ氏)
サリバン氏は、劇中のデダイトの顔アップ時、不気味に笑うように顔のアーマチュアに仕掛けを内臓し、ネジ調整で動きをコントロール(凄) !
アーマチュアを支柱に固定し、油粘土(多分、ローマクレイ)で肉付け彫刻。尻尾のデザインがカンダリアン・ダガーと同じデザインになってるのが確認出来ます。
ウイング部分(羽)は、別パーツとして彫刻され、最後に背中に接着。
ウイングのアーマチュアは、傘の骨を利用したのだとか!?
彫刻写真の隅にウイング・デダイトのスモールバージョン彫刻を見つけました。次にリアプロジェクション合成用バックグラウンド映像素材について。
ウイング・デダイトは、映画のラストに登場し、アッシュに撃ち殺されますが、その撮影現場にライミ監督は、撮影時に特撮マン達(サリバン組?)が入るのを禁止したのです。
撮影してない時には、セットに入れた様子。
サリバン氏は、ライミ監督と撮影の打ち合わせも念入りに出来なかったのでしょう。案の定、そのラストシーンで使用予定だったバックグラウンド映像素材には、砂埃等が写り込んでいたそうで、サリバン氏によると、リアプロジェクション用としてほとんど使えなかったのだとか。
数カット使えそうな物を使用し、ポスト・プロダクション時にブルーバックにてウイング・デダイトを撮影&合成。
ポスト・プロダクションについては第1回の死霊SFXで紹介しておりましたが、再度解説 。
ポスプロは、ミシガン州デトロイトの貸し倉庫をスタジオとして使用し、撮影担当のラリー・ラーソン氏とアシスタントのブライアン・レエ氏、アニメーターのサリバン氏の3人で撮影を開始。
途中でラーソン氏が抜けてしまい、レエ氏が引き継いで撮影を担当。
コマ撮り以外でショットガンによるデダイト頭部爆破ショットでは、コマ撮りパペットとは別のパペットが制作されました。
以上、色々と大変だった様ですが、完成した映像は、最高です !!
現在のウイング・デダイトのパペットは、ボロボロでディテールも何もありませんが、ちゃんと残ってます。
しかし、先日ebayオークションで売られたのだとか。
それでは、皆さんも動画を確認してみて!
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