(アイボ・カプリノ氏とパペット達)
皆さん、こんちは。
皆さんは、1978年に日本公開されたノルウェーのコマ撮りアニメーション映画「ピンチクリフ・グランプリ」を御覧になりましたか?
2007年にも日本で再公開されましたね。
(ピンチクリフ・グランプリのポスター)この作品を製作したのが、アイボ・カプリノ氏。ノルウェーの人形アニメーション監督です!
先日、カプリノ氏について調べてみたところ、トンデモないクリエイターだった事が判明 !
氏のコマ撮りアニメーションも再度確認すると、なぜか昔のコマ撮り特有のガタつきがほとんど無くスムーズ !
しかし、メイキング写真等を確認してもヘッドゲージを使用してコマ撮りをしてる写真がありません。
(人形をセッティングするカプリノ氏)
唯一、「ピンチクリフ・グランプリ」カーレース用主観撮影特殊コマ撮りカメラにヘッドゲージの様なゲージがセットされているのが確認出来ただけ。(涙)
推測ですが、多分ヘッドゲージの使用を秘密?にしてたのではないかと思います。
(特殊コマ撮りカメラのゲージ)それから、背景が巨大なリアプロになってます(ビックリ!)
(リアプロを使用した巨大セット)では、少しだけカプリノ氏の経歴について解説。
●アイボ・カプリノ: Ivo Caprino
(カプリノ氏)1920年2月17日:ノルウェーに生まれる。(なんと!ハリーハウゼン氏と同年。)
父親のマリオ・カプリノは、イタリア人の家具デザイナー。
母親のインゲボルグ・ギューデは、有名な風景画家ハンス・ギューデの孫だそうだ。
(人形制作中の母親:インゲボルグ・ギューデ)1940年代中期頃、母親が人形劇の為に人形制作していたのを手伝った事で、人形で映画を撮る事を思いつく。
母親は、亡くなる1960年代までカプリノ氏の映画の為に人形を制作していたそうだ。
妻は、元女優のリヴ・ブレダル。
2人の子供がいる。氏は、ケーブルコントロール操作で人形を動かす技術を開発し特許を取得。
途中から操り人形ではなく、人形アニメーション(コマ撮り)で映画制作を始める。コマ撮りを含め人形の操作方法等は、秘密だとか。 (スタジオ内様子)氏は、1970年頃から「ピンチクリフ・グランプリ」の制作を開始したが、最初はテレビの為の25分番組の予定だったそうだ。
しかし予定を変更し、制作スタッフ5人で制作期間に約5年をかけ、1975年に長編コマ撮り映画「ピンチクリフ・グランプリ」として公開。
ノルウェーで大ヒット!し、世界配給された。
「ピンチクリフ・グランプリ」以後、ちょっとしたテレビの番組以外、コマ撮り作品は作らなくなり、遊園地の為のアトラクションや大型映像制作をしてたそうだ。
ちなみに自動車として実際に走る「イルテンポ・ジガンテ号」もカプリノ氏とスタッフが制作した物(驚!)
「イルテンポ・ジガンテ号」2001年2月8日にガンのため80歳で亡くなる迄、ノルウェーを拠点に活動していた。
それでは、カプリノ氏についてのドキュメンタリー番組を見つけたので、皆さんも確認してみて!
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