皆さんこんにちわ。
先日は久米島のマジムン:マアに関連した歴史とクムイ(沼地)について書きましたが、今回は伝説を御紹介。
昔、久米島の仲里村にあったタカラノクムイという沼地にマアというマジムンが棲んでいたそうだ。
ある時、その辺りで牛が沼に引きずり込まれる謎の事件が数件起こった。
そこで、クシヌアサトのオジイという老人が周辺の沼地を調べたところ、タカラノクムイに棲むマアの仕業だと分かった。
沼地の側だと危ないので、マアがエサ探しで陸へ上がり、沼から少し離れたのを見計らって、オジイはマアに飛びかかった。
マアを捕まえたオジイは、早速自宅へ戻り、陽当たりの良いフクギの木の下に綱で縛りつけた。
マアは、太陽の熱と光で乾燥させられ、水分が無くなり、ミイラの様にしおれていった。
水が欲しいと泣き叫ぶマアの鳴き声にオバァは悩まされ、オジイは「うるさい」と怒鳴った。
次の日、オバァが庭の屋久貝に入れた水で手を洗っていた。
それを見たマアが、弱々しい声で「オバァの尻見た 。ハハハハ、オバァの尻見た 。」と笑い、からかった。
怒ったオバァは....
続きは、当方共の書籍「沖縄のマジムンと怪」で確認してみて下さいませ~。
※沖縄県内には他にも「ピキンキル」、「フカゾークークー」というマジムンがおり、どれも川や沼、海などの水辺に棲み、人や動物を水中へ引きずり込むそうだ。
水分が無くなると体力が弱り、ミイラのように萎れてくるが、水を得ると怪力となる。
本州の河童と特徴が似ているが、頭に皿を持たず、キュウリが好物とは確認されてない。
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