皆さんお疲れ様です。11月になりましたね。
先日から「死霊」関連を紹介しておりますが、今回からPT2についてお届けしたいと思います。
今作で、ひょうきんなジェイクを演じておりましたダン・ヒックス氏が、今年6月30日に68歳で亡くなられたそうです。
御冥福をお祈りいたします。
続編製作に至るまでに前作「死霊のはらわたPT 1」の容赦無い残酷描写でイギリスでは、裁判にまで発展してしまった。
その為、ライミ監督は、法廷でコメントする羽目になったそうで、更にコーエン兄弟との合作「XYZ マーダーズ:1985」で、ホラーとコメディの融合を目指したが、主演をブルース・キャンベルから別の俳優への変更を強いられた挙句、トラブルが多発し、失敗に終わった経緯があります。
そういったトラブルへの対処法等を考慮し、製作が開始された「死霊」PT2ですが、それでもいろいろとトラブルがあったようで、今作もあの「スティーブン・キング氏」の助力で、ディノ・デ・ラウレンティス氏が製作費を出資する事になり、ラウレンティス氏のプロダクションのあるノースカロライナ州で製作開始!
そして苦肉の策としてホラー映画からホラーコメディへと変貌した事で皮肉にもライミ監督の演出スタイルが確立した作品となったのである。
(余談だが、今作は「エル・トポ」で有名なホドロフスキー監督のお気に入りの1本でもある。)
アメリカ公開日は、1987年5月13日で、日本公開は、同年10月3日。
ちなみにジェームズ・キャメロン監督は、「死霊のはらわた2」公開初日に朝早くから友人達を起こして観に行ったのだそうだ。
それほど期待されてた続編なんですね。
今作で、脚本にスコット・スピーゲルという方が参加しておりますが、皆さんは、誰だか御存知ですか?
クリント・イーストウッド監督作にも脚本で参加された事もあります。(どの作品でしょう?)
1957年のクリスマス・イブ生まれ。
トレードマークは、実験的なカメラアングルだそうです。
スピーゲル氏が、何故ライミ監督作品に参加してるのかというと、昔からの仲間という事もありますが、スピーゲル氏が撮った8mm短編作品に関係してるのですョ。
スピーゲル氏監督の短編作品 題名 : 「Attack of the Helping Hand!(1979)」です。
なんとライミ監督とキャンベル氏が撮影を担当し、ライミ監督は、出演もしております!
「死霊PT 2」の中盤辺りで、アッシュが死霊に取り憑かれた自分の右手をチェインソーで切断するというヤバい設定は、この短編に由来するのです。しかし、この「Helping Hand」というキャラクター、実は「Hamburger Helper」というアメリカのテレビコマーシャルをパロったもので、有名なコマ撮りCMキャラクター。
「ロボジョックス」のアニメートで有名なポール・ジェッセル氏が、奥さんと共同で「Hamburger Helper」のコマ撮りCMを制作しております。
とにかく動きが凄いので、以下のメイキング写真と「Hamburger Helper」CM動画を確認してみて!
話が少しそれましたが、他にも劇中のおかしなユーモア等は、スピーゲル氏によるものが幾つかあるそうです。
例えば、笑う電気スタンドや、バケツで捕まえた右手が逃げない様にバケツの上に置く重しの本のタイトル等。
スピーゲル監督は、その後「ダスク・ティル・ドーン2」を監督されており、なかなか良く出来た面白い作品に仕上がっております。
それでは、皆さんも「死霊のはらわた2」日本版の予告編を確認してみて!
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