皆さんお疲れ様です。
まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は、人形アニメーション用骨組:アーマチュアのパーツを二種類、紹介したいと思います。
連日の猛暑の中、蒸し風呂の様な作業場で試行錯誤しながらアーマチュアの制作に励んで、やっと形にする事が出来ました。
1枚目の写真は、ヒンジジョイントで、鉄の角材を蝶番の様な感じで縦横交互にネジで繋いだ関節です。
これは、キングコングの特撮マン:ウィリス H オブライエンが、アーマチュア制作で多用したジョイントです。
例:猿人ジョーヤングのアーマチュア。
ジム・ダンフォース氏も好んでアーマチュアに使用してます。
昔、何度も見様見真似で制作したのですが、失敗の連続。今回、以前制作した物の何がいけないのか調査してみたところ、制作上、重大なミスを犯しており、目から鱗の発見で、完成!
2枚目の写真は、コレットジョイントと呼ばれており、古くは、映画「不思議な世界の物語:1962年」頃から使用されているジョイントです。
アメリカにいた頃、テッド・レイ氏の工房で初めて拝見させて頂き、「これは、ティーボージョイントと言って、制作者の名前ティーボーをとって、こう呼ばれている。」と教えられました。
以前から制作してみたかったアーマチュアですが、制作方法が分からず、色々調査して制作方法が分かっても制作の難易度が高く制作を躊躇してました。
でも制作したくて設計図を書いては、ああでもない、こうでもないと考えてばかり。
思い切って作り始めてみましたが、失敗の連続。
しかし、こうしたら、ああしたらと制作方法を変えると、失敗のパーツが幾つも出来上がり、それがかえって楽しくなってしまい、時間も忘れて余計に熱中!なんとか完成にこぎつけました。
以上、ヒンジジョイントとコレットジョイントでしたが、レイ・ハリーハウゼン氏は、これらのジョイントより誰でも簡単に制作可能なボールジョイントがよっぽど好きだったらしく、ほとんどのアーマチュアがボール&ソケットだけによるものでした。
例:サイクロップスのアーマチュア。
デビッド・アレン氏もボール&ソケットのアーマチュアが好きでしたが、かなり頑丈に作られていたのを覚えています。
それではまた続報をお楽しみに!
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