2013年10月23日水曜日

映画「ミミック」特集③DC版

長々と書いてきましたが、今回で最終回。
やっと本題に入ります。
この作品について調べるきっかけになったのが、この「ミミック・ディレクターズカット版」です。

調査結果以下。

「ミミック・ディレクターズカット版」
2011年10月27日/上映時間:1時間52分(112分)
アンレイテッド:Unrated版/上映サイズ:ビスタ(1:1.85)
製作・配給:ミラマックス&ライオンズゲート
日本未発売
「ミミック・ディレクターズカット版」2011年10月27日リリース:日本未発売

最近デル・トロによって再編集されたディレクターズカット版が発売され、劇場公開版より6分程長いバージョンになっている。
「ミミック・ディレクターズカット版」(以下:DC版)が実現した経緯は、ワインスタイン兄弟が2005年9月30日に別会社ワインスタイン・カンパニーを作り、ディメンション・フィルムなど子会社も引き抜いて退社した後、ワインスタイン兄弟がいなくなったミラマックスがライオンズゲート(カナダの映画製作・配給業者。)と共同で旧作ソフトのBD(ブルーレイ)の製作・配給を企画した事で実現したと思われる。(ミラマックスは、2010年1月に親会社のディズニーにより閉鎖され、2010年12月3日に投資家たちにより結成されたグループ「フィルムヤード・ホールディングズ」へ約6億6300万ドルで売却された。
この売却の金額には、過去の700本余りの映画、書籍類、制作中の映画や「ミラマックス」という社名も含まれているそうだ。
この為、ミラマックスは、現在、他の映画・ビデオ配給業者と組んだ旧作ソフトや、ネット事業者と組んだ旧作のネットでの配信など人気作を多数擁するライブラリを生かすことを重点にした経営が行われている。)
実際、2009年9月にデル・トロによる「ミミック・DC版」制作のアナウンスがあり、オリジナル版公開から14年後の2011年10月27日にアンレイテッド:Unrated版としてリリースされた。
DC版は、公開版より6分程長い112分になっており、当時のメイキング映像、絵コンテ、監督のコメンタリー等が収録されている。
公開版で第2班が撮影したカット等のほとんどは、DC版で削除されているが、第2班で、「エル・マリアッチ」監督のロバート・ロドリゲスと「ナイト・ウォッチ」監督オーレ・ボールネダルも参加しており、ロドリゲスの担当したシーンは、デル・トロによって前もってコンテ出しされていたので、DC版にも残っている。
オーレ・ボールネダルの担当したデル・トロお気に入りの病院のシーンも残っている。(オーレ・ボールネダルは、製作も担当している。)
このDC版に対してデル・トロは、まあまあ納得している様子であるが、内容的な変化は無く、良くなったのは、サウンドとアンダーグラウンドの映像(暗めになっている)である。

「ミミック:公開版」と「ミミック・ディレクターズカット版」の違いを比較検討したサイトがありますので、興味のある方は検索してみて。

いろいろこの作品について調査しましたが、監督もコメントしておらず、話題にもなってない事が1件あります。どちらのバージョンにも収録されておりますので、ちょっとヒヤっとしたい方は以下のサイトを検索して、実際に映画を観て確認してみて。
http://ratezatuki.jugem.jp/?eid=779

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