2020年9月24日木曜日

第1回:トム・サリバン Tom Sullivan Part1

 

皆さんお疲れ様です。

本日は、「死霊のはらわた」で、あの凄まじい死霊の特殊メイク&モデルアニメーションを担当したトム・サリバン氏を御紹介!

氏の経歴については資料が少なく、調査に手こずりましたが、詳細判明!

トム・サリバン氏は、一般的にホラー映画の特殊メイクアーティストと思われてますが、実際は、特殊メイク、小道具制作、コマ撮りアニメーション、マットペインティング、ストーリーボード、デザイン画、イラスト、ポスターアート等オールマイティーなマルチタレントなのだ !

コマ撮りアーティストには、もう1人マーク・サリバン氏がおりますが、別人です。(マークさんについては、別の機会に紹介予定!)

トム・サリバン氏略歴 :

1954年ミシガン州マーシャル生まれ。

現在66歳。

奥さん:ペニーさん

弟:マイク 1955年生まれ。

1954年ミシガン州マーシャルで生まれるが、3ヵ月後ミシガン州バーミンガムの隣フランクリン郊外へ引っ越し、約8年間そこで幼少期を過ごした。

5歳の時テレビでオリジナルの「キングコング:1933年版」を弟マイクと一緒に見て以来キングコング狂と化す。

その時の事をインタビューで「土曜の朝、テレビをつけたら、大きなゴリラとトカゲが闘ってて、雷に撃たれた様な衝撃を受けた!」と語っており「それからは、寝ても覚めても頭の中がキングコング」。

いつもコングになって遊び、近所の森の巨大な倒木は「フェイレイが挟まった木」だとも思ってたとの事。

一家はトムが8歳の頃、イリノイ州ウィートンへ再度引っ越す。

そこは当時、近所に大勢子供がおり、安住地域だったそうで、現在も氏が暮らす場所。

多分こんな感じ。

9歳の頃、初めて恐怖映画を観る。その映画というのがウィリアム・キャッスル製作「地獄へ続く部屋:House on Haunted Hill」!

ある夜ベビーシッターに両親が帰る夜中2時前に映画は終わるからと、お願いして恐怖に怯えながらテレビのミッドナイトシアターで観たのだそうだ。

その頃には、F J アッカーマン氏の「フェイマス・モンスターズ・オブ・フィルムランド」が愛読書で、モンスター写真や記事等を収集するモンスターマニアに!(バックナンバーも全部所持!)

更に図書館と本屋に入り浸り、特撮や特殊メイクの調査&探求に励んでいた。

コマ撮り狂と化していたトムは、やはりアルバイト(芝刈り機で庭掃除)でお金を貯め、念願の8mmカメラを購入し、コマ撮りアニメ制作をはじめる。

手始めに人間をコマ撮りし、次にGIジョー(オモチャの人形)や粘土の恐竜でコマ撮りを始め、続いてワイヤーアーマチュアでパッペットを次々こしらえて作品作りに没頭。

その後、映画「猿の惑星:1968年」を観た影響で、特殊メイクも始める。

やはり最初は、猿の惑星メイクだったとの事。(猿の惑星メイク:1970年代流行した特殊メイク。)

また、絵の上手い同級生が女子にモテモテなのを目撃してから、それまで適当に描いてた絵に全力で取り組み始めた。(下心が原動力 W)

以下、サリバン氏のヒーロー達。

ウィリス・H・オブライエン

レイ・ハリーハウゼン

ジム・ダンフォース

カレル・ゼーマン

フランク・フラゼッタ

ディック・スミス

(全員巨匠!)

オブライエンの奥さん:ダーリン・オブライエンさんにも生前お会いしたそうでビックリ!(やはりキングコング狂!)

また影響を受けたファンタジーアートの巨匠 : フランク・フラゼッタ氏の自宅にも伺って絵を見せてもらったそうだ!凄!

当然、コマ撮りの巨匠レイ・ハリーハウゼン氏にも会ってます。

今回は、ここまで!

続報に期待して!

1 件のコメント:

あらんふろすと さんのコメント...

初めまして
この方、一度雑誌「宇宙船」の企画か何かで来日されています
恐竜が大好きで来日のおり、大涌谷に展示される動刻恐竜見たり
上野の科博「イグアノドン展」を訪れました。

動刻恐竜にいたく感銘され、製作会社の人と逢いたいと
仰ったらしく、上野で逢った事が有ります。