2020年9月10日木曜日

イレイザーヘッド

皆さんお疲れ様です。

今回は、映画「イレイザーヘッド」について書いてみたいと思います。


これは、皆さんも御存知、鬼才デビッド・リンチ監督が製作に約5年をかけた初の長編映画であり、1977年に公開された後、カルト映画になった作品。(スターウォーズと同年公開 )
第6回(1978年)アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭黄金のアンテナ賞受賞!

何故、今回「イレイザーヘッド」なのかというと、この映画にコマ撮りのシーンが有るにも関わらず、殆どその事について取り上げられていないからです。(もし、有りましたら御一報下さい。)

劇中、主人公ヘンリーの夢の中に登場するワーム(ウジ虫の様な生物 : 多分、赤ん坊の初期形態) が、地面に潜ったり出てきたり画面内を右往左往してるシーンが有りますが、そこがコマ撮りです。(ワームは、多分粘土のパペットなので、クレイメーション?)

また、そのシーンの最後にワームが口を開き、口中へカメラがズームインしていくカットが、映画「デューン: 砂の惑星」のサンドワームに繋がるんだなと感じた次第。


「イレイザーヘッド」のDVD特典映像のメイキングやデビッド・リンチ監督についての本等で、「イレイザーヘッドが、いつまでたっても完成しないので、しまいにはセットをミニチュアで作って、登場人物等も人形で撮影しようと思ったぐらいだ。」とリンチ監督は、言ってます。
監督の初期短編映画は、アニメーションも有るので、コマ撮りが好きなのかも?
ちなみに「イレイザーヘッド」を撮影したカメラは、35mmのエクレールというフランスのカメラです。(初期には、アリフレックスも使用)


カメラマンとして2人クレジットされておりますが、最初の頃撮影を担当してたのが、ハーバート・カードウェル氏で、撮影中頃からカードウェル氏に代わって完成まで撮影を担当したのが、フレデリック・エルムズ氏。エルムズ氏は、「デューン砂の惑星」でも第二班で特撮パートの撮影を担当しており、後に「ブルーベルベット」の撮影も担当。
撮影助手は、キャサリン・E・コールソンで、「ツイン・ピークス」の丸太おばさんを演じた方です。
長々と書きましたが、皆さんも「イレイザーヘッド」のコマ撮りシーンを確認してみて!

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