2020年10月1日木曜日

クリープショー CREEPSHOW

 

皆さんお疲れ様です。

最近、陽が沈むのが早くなった気がしますが、皆さんいかがお過ごしですか?

もぅハロウィーンの季節 ! 

秋の夜長に観賞したい映画と言えば、ジョージAロメロ監督の「クリープショー」!

まずはじめに皆さんは、特撮マン&アニメーターのリック・カティゾン氏を御存知ですか?

日本では知名度が低いかもしれませんが、映画&特撮マニアは良く知っていると思います。

ちなみに氏の経歴。

1949年10月19日生まれの現在、71歳。

アメリカ中部辺りの生まれらしい。(多分、ピッツバーグ?)

友人 : アーネスト D フェリーノ氏。

ハリーハウゼンから多大な影響を受け、テレビのディズニーショーのメイキング映像でセルアニメーションにも興味を持つ。

19歳の頃「ザ・アニメーターズ」というピッツバーグのアニメーション制作会社(社長 : ボブ・ウォルコット氏)で、アニメーション・カメラマンとして働き出す。

1972年に正式メンバーとして採用されるが、1979年に社長のウォルコット氏がモーション・グラフィックを専門に制作する会社に事業変更するとの事で、カティゾン氏に独自で会社設立を提案。

カティゾン氏は、アニメーション制作会社アニビジョンを設立し社長となる。

フイルモグラフィー

・ナイト・オブ・ザ・リビングデッド:1968年

・クレイジーズ(エキストラとして出演)1973年

・クリープショー:1982年

・死霊のはらわた2:1987年

・クリープショー2 : 1987年

・クリープショー(TVシリーズ)

・他テレビCM多数。


「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」では、エンドクレジット部分を担当。

スチル写真をアニメーションスタンドにて撮影し、最後の陰惨なイメージを制作 !

ロメロ監督によるとラテント・イメージ(友人と1964年に共同設立した映像制作会社)のあったビルの2階にカティゾン氏の勤務してたアニメーション会社: 「ザ・アニメーターズ」があったので、お願いしたのだそうだ。

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。(カティゾン氏も本題ですW)

たまたまyoutubeで観てた「クリープショー」メイキング中、ちぎれた手のプロップが登場。

ただの手のプロップだと気にせず見てましたが、急にそれが指を動かし、這って歩こうとする映像が登場 !

トム・サビーニ氏のちぎれた手のエフェクトテストか?と思いましたが、腕部分も手の甲と一緒に動くので、まさか?と何度も繰り返して観ると、なんとコマ撮り映像じゃあないですか !

その後に出てくるスティーブン・キング氏が、その手のパペットをいたずらしてるのを注意して確認すると、間接が入っている事が確認出来、さらに別のメイキングを観るとカティゾン氏が登場し、テーブルに手のアーマチュアが !

更にネットで色々調査すると、レスリー・ニールセン氏が登場する第3話「押し寄せる波」の為に撮影されたモデルアニメーションだった事が判明。

しかし、予算の関係上カット、残念。

そのコマ撮り映像を見て映画「死霊のはらわた2」のアッシュの切断された手のコマ撮りの事を思い出し、更に「死霊のはらわた2」には、カティゾン氏が関わっていた事も思い出し、経緯を調査すると、以前、アニビジョン社で働いていたマイク・ターセック氏(死霊のはらわた2:ヘンリエッタの彫刻担当)の推薦で、カティゾン氏は「クリープショー」でカットされた手のアニメーションをサム・ライミ監督に見せ、「死霊のはらわた2」に参加する事になったという次第。

この2つの映画で使用された手のアーマチュア写真を比べてみると、同じに見えるので、多分流用?かと思いますが、カティゾン氏は、作ったと言ってます。

ちなみにトム・サリバン氏もアッシュの手のパペットを制作されたそうですが、死霊に憑かれた手になっておらず、ただリアルな手なので、ボツになったのかも。

でも良く出来てます。

「クリープショー」にはモデルアニメーションシーンは、無いと思ってましたが、再度良く観ると、ゴミ箱に捨てられたコミックブックのページが風でめくれるとこが、コマ撮り!

カティゾン氏は、「クリープショー」では、セルアニメーションも担当 ! 

更にトム・サビーニ氏をアシストして怪物フラッフィー制作にも参加 !

 フラッフィー制作では、顔以外の手、足、ボディーの彫刻を担当。

ちなみにロトグラフィックアニメーションをアーネストDフェリーノ氏が担当し、マットペインティングを巨匠ジム・ダンフォース氏が担当 (凄 ! )



色々ああだこうだ書きましたが「百聞は一見に如かず」 皆さんもyoutubeで映像を確認してみて!


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