2020年10月14日水曜日

祝!39年:死霊のはらわた:THE EVIL DEAD 39 year Anniversary.

皆さん、お疲れ様です !

のっけから恐ろしい顔で、ビックリしましたか?

この顔で「トリック・オア・トリート」と言われたらどうしましょ!

10月15日は、「死霊のはらわた」(正式には、ブック・オブ・ザ・デッド)デトロイト初プレミア上映時から数えて今年で39年目にあたります。来年40周年ですよ!

それでは今回は、「死霊のはらわた」について書いてみたいと思います。

1970年代後期ライミ監督は、ミシガン州立大学へ通いながら、ブルース・キャンベル氏、ロバート・タパート氏らと精力的に8mm映画を製作し、入場料を取って上映会も行ってました。

それまでコメディやドラマを撮っていた監督達でしたが、ドライブインシアターで人気のあったホラー映画に挑戦する事に。

1977年、ライミ監督18歳の時「ブック・オブ・ザ・デッド」(死霊)の脚本を書き上げる。

翌年1978年、ブルース・キャンベル氏をゾンビ役に「Within the Woods」ウィズイン・ザ・ウッズという短編ホラー映画を8mmで製作し、この映画を元に「ブック・オブ・ザ・デッド」への出資者を募ったのだ。

製作費を集めるのは、かなり大変だったようだが、予定を上回る額が集まり、皆、大喜び。(それでも低予算)

新聞で役者を募集した事でリンダ役のベッツイ・ベイカーやシェリー役のサラ・ヨーク、スコット役のハル・デルリッチらが決まった。

特殊メイクは、サリバン氏へ任せ、特殊撮影は、上映会に来たピアース氏へお願いし、カメラマンは上映会に来た大学の映画科に通うティム・フィロ氏に決定。ティム・フィロ氏は、16mmカメラを大学から無料で借りる事が出来た。

照明担当は、当初ライミ監督が演出しながら担当する予定だったが、それは無理だと言われ、ジョシュ・ベッカー氏(惨殺ヒーロー監督)が照明役をかって出た。

ベッカー監督は、照明に自信があったようです。(ライミ監督の兄:アイバンの親友)

以下、キャスト。

アッシュ:ブルース・キャンベル(主演だが、何でも屋だった。)

シェリル:エレン・サンドワイズ(ウィズイン・ザ・ウッズにも出演。ブルース・キャンベルに当時片想いしてた。)

リンダ;ベッツイ・ベイカー(CM出演等の役者であった。)

スコット:ハル・デルリッチ(プロのダイバーでホラー映画好き)

シェリー:サラ・ヨーク(俳優組合に入りたてだったので、別名で出演)

スタッフ:

プロデューサー:ロブ・タパート

監督&脚本:サム・ライミ

撮影:ティム・フィロ

照明:ジョシュ・ベッカー

音楽:ジョセフ・ロデュカ

編集:エドナ・ルース・ポール&ジョエル・コーエン

特殊撮影:バート・ピアース

特殊メイク&小道具制作&アートディレクション:トム・サリバン


撮影場所は、ミシガン州と山小屋のあったテネシー州。

冬場だった為、撮影は、非常に厳しかったという。

ロケ地の山小屋は、牛やヤギ等の糞で汚れ、掃除が必要で、窓やドアも撮影用に取り付けないとダメであったそうだ。

ライミ監督が基本的に演出担当だが、主演のブルース・キャンベル氏が演出をする時もあったそうです。(共同監督みたいな)

また、監督の実家やタパート氏の実家でも撮影してるそうだ。

皆さんは、「死霊のはらわた」がきっかけで、ライミ監督とウェス・クレイブン監督のバトルが始まったのを御存知ですか?

クレイブン監督の「サランドラ」劇中にスピルバーグ監督の「ジョーズ」の破かれたポスターが壁に貼ってあったのを目にしたライミ監督が、それを真似て「死霊」の地下室のシーンで「サランドラ」の破れたポスターを貼ったのだ。(サランドラより怖いという事らしい)

それを多分見たクレイブン監督が、「エルム街の悪夢」劇中、登場人物が、テレビで放送されてる「死霊」を観ながら寝るという演出をしたのだ。

続いてライミ監督は、「死霊PT2」の納屋のシーンで壁に「フレディの鉄の爪」らしきものをぶら下げてあった(笑)

それから数年後、この二人の監督は、ジョン・カーペンター監督の傑作オムニバスホラー「ボディ・バッグズ」で共演!詳細は、ネタバレになるので、各自で映画を観て御確認して下さい。

結局、撮影から編集仕上げ迄に3年かかって完成。
編集の際、編集助手だったジョエル・コーエン氏と出会い、友人となる。
コーエン・ブラザーズの兄貴。
数年後、二人は、ジョン・ランディス監督の「スパイライクアス」に出演する。

完成後、記念すべきデトロイトでのプレミア上映。

それからカンヌ国際映画祭に出品され、フィルムマーケットで上映。

その後、ヨーロッパ(フランス、ベルギー、イギリス等)で上映され、1983年に「The Evil Dead」と改題し、再びアメリカ公開。

スティーブン・キング氏がカンヌで「死霊」を観て、ベタ誉めした事で多くの人達が興味を持ち、ビデオレンタルで大ヒット ! 多くの子供達にトラウマ体験を植え付けた。

日本では、ちょっと遅れてスプラッター・ホラー映画大流行時の1985年2月に公開。

沖縄では、あの「悪魔の受胎」と2本立てで上映されてましたね。

東芝映像ソフトからビデオも発売され、レンタルビデオ店へ行くと、毎回死霊に取り憑かれたシェリルの凄惨な形相にお出迎えされてました(笑)

それでは皆さん、「死霊のはらわた」予告編を確認してみて!

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