今年も色々ありましたが、皆さん来年も宜しくお願いします。
2021年にお会いしましょう!
先日、観てきました「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!:Bill & Ted Face the Music」♪
主演の2人も、かなりオッサンになってました Wそれでも久しぶりに観る懐かしぃ~面々。
特殊造形スタッフ・クレジットに、ケビン・イエッガー氏。皆さん、お疲れ様です。
年末に突然「クラッシュ」についての速報!です。
カナダの奇才!デビッド・クローネンバーグ監督の「クラッシュ」4Kリストア版が公開されるそうですョ(驚)!!
さてさてブログのタイトルと内容が違うだろ!と突っ込まれそうなので本題へ。
「クラッシュ」は、イギリスのSF作家:J.G.バラード氏(1930~2009)原作の小説で、バラード氏は、スピルバーグ監督作品「太陽の帝国」の原作者としても有名ですね。
最近では、「ハイライズ」も映画化されました。
原作は、クローネンバーグ監督の映画版とは設定等細かい点が異なっており、バラード氏も映画公開当時、原作のイメージと映画版は違うと語っておりました。
それで以前からバラード氏の映像としての「クラッシュ」のイメージは、どういう感じかなと色々と考えてましたが、ネットでバラード氏による「クラッシュ」の短編映画を発見し、氏のイメージが少し分かったような気がしました。
短編映画を観た感想は、初期クローネンバーグ監督作品等を思い起こさせるところもありますが、やはり近未来的暴力&エロティック感炸裂の「激突!」ですね。
皆さんもJ.G.バラード版「クラッシュ」を確認してみて !
皆さん、お疲れ様です。
本日は、ドイツのコマ撮りアニメを御紹介します。名前は、「メッキ」!
皆さんは、このハリネズミの「メッキ」を御存知ですか?
このキャラクターは、ドイツ国民に長年愛されており、コマ撮り以外にもマンガやセルアニメも存在します。
ドイツでは、ミッキーマウスと同じ位有名なのだそうだ!
コマ撮りアニメを製作したのは、フェルナンド、ハーマン、ポールという3人のディール・ブラザーズという兄弟。
彼らは、ディール・フィルムというプロダクションをミュンヘンに設立し、撮影スタジオを所有。
影絵アニメ、人形アニメ等を得意とし、映画や広告、テレビ番組等を制作。
第二次世界大戦前からコマ撮りアニメを製作しており、ナチによる独裁政権下も戦後も製作を続けておりました。
特筆は、人形の骨組みアーマチュアが、いつものボール&ソケットではない所。(一応、ボールは、使用しております。)
では、どのような構造なのか、当方で写真や動画を注意して何度も確認したのですが、ハッキリ分かりません。(涙)
また、パペットの顔の表情をアニメートするため、パペトーン方式も採用。
ディール・ブラザーズ製作の「Seven Raven 」は、ドイツ初の長編コマ撮りアニメーションとの事(凄!)
それでは、「メッキ」のメイキング映像を見つけましたので、皆さんも確認してみて!
本日から「パペットアニメーショウ」の展示会が「国立映画アーカイブ」にて始まります。
「パペットアニメーショウ」というのは、1970年代に人形アニメーション作家の川本喜八郎先生と岡本忠成先生の二人が共同で自作のアニメと人形劇を上演していたイベント。
以前、同施設でお二人の師である「持永忠仁先生」のイベントも行われておりました。
今回の展示会期間は、2020年12月19日~2021年3月28日迄となっております。
詳細は、公式ホームページから御確認下さい。
皆さん、お疲れ様です。
前回は、ラリー・ラーソン氏について御紹介しましたが「死霊のはらわた2」SFX 特集に戻ります。
今回は、トム・サリバン組制作によるプロップ「カンダリアン・ダガー」と「ヘンリエッタ登場カット」について御紹介。
「死霊2」制作にあたり、カンダリアン・ダガーも再デザインされ、新しく制作されております。(Part 1のダガーと死者の書は、ライミ監督が所有してるのだとか。)
実は、サリバン氏によると「ウイング・デダイト」のしっぽ部分のデザインを流用したのだとか。
その事をメイキングで、ライミ監督に伝えていましたが、監督はその事を理解してない様子でした。
「カンダリアン・ダガー」制作のサリバン組メンバーは、以下。
・トム・サリバン氏(ダガー : デザイン)
・マイク・トゥーセック氏(ダガー彫刻)
・ブライアン・レエ氏(ダガー彫刻)
・トニー・エルウッド氏(型取り&キャスト)
ちなみに、「カンダリアン・ダガー」は、アップ用とスタント用の2つ制作されたそうです。
「ヘンリエッタ登場カット」について。
トム・サリバン氏は当初、全てのコマ撮りシーンを担当しようとした様ですが、出来ておりません(泣)
しかし、その意気込みが所々に残っており、このカットも、その内の1つです。
この登場カット用パペットは、首だけ制作されており、制作は、全身パペット彫刻も担当したマイク・トゥーセック氏。
皆さん、お疲れ様です。
本日は、久しぶりにリンチ監督の動画を覗いてみたところ、監督がなかなか面白いランプを手作りされていたので御紹介。
作品作りに没頭しているからなのか髭も剃ってないらしく、不精髭な監督。
何かに夢中になれる事は、とても良い事ですハイ。
ランプは、まだ色が塗られてませんが、ギミックが面白い作り方になっており、仕上がりが楽しみです。
それでは、皆さんもリンチ監督のランプを確認してみて !
皆さん、お疲れ様です。
「死霊のはらわた2」の特撮を特集しておりますが、ラリー・ラーソン氏について「死霊2」(略)の件で調査中に色々な事が判明して当方もビックリしてる次第ですハイ。
まだまだ調査が必要ですが、(汗)
それで今回は、氏について急遽特集する事にしました。
ところで皆さんは、「フレッシュ・ゴードン2:1990」を御覧になられた事は、ありますか?
「フレッシュ2」(略)には、変なコマ撮りモンスターが数体登場しますが、そのコマ撮りのチーフアニメーターは、英語で Lauritz Larson となっておりますが、色々調べてみたところ、実は、ラリー・ラーソン氏と同一人物だった事が判明したのですヨ ! (驚 ! )
以下、今回分かったラリー・ラーソン氏経歴となります。
1946年生まれ(出生地不明)
ミシガン州デトロイトで育ったと思われます。
1970年初期、ロサンゼルスへ渡り、コマーシャルのコマ撮りや特撮の仕事を始めた。
ピルズベリー・ドウボーイCM 等
(その頃、デヴィッド・アレン氏&ジム・ダンフォース氏と親交があったそうだ。)
1973年にテレビ番組としてコマ撮り短編映画「Burrington Bunny」を監督し、脚本も担当しております。
1980年代中期頃には、母親が亡くなられた事で、デトロイトに戻り、父親の面倒を亡くなる迄見ていたそうだ。
デトロイトへ戻ってからは、地元のテレビCMを制作したりしながら、映画の特撮も担当。
1986年に「死霊のはらわた2」のコマ撮りの撮影を担当。
アッシュの右手のコマ撮りは、氏が担当した箇所があるとも言われております。
1988年: ホラー映画「The Carrier」のコマ撮り担当。
1980年代に氏が制作した地元デトロイトのテレビコマーシャルは、ウイル・ビントンのクレイメーションを彷彿とさせております。
1989年頃、再びロサンゼルスに戻り「フレッシュ・ゴードン2:1990年」のコマ撮りをスーパーバイズ。
コマ撮り撮影は、デヴィッド・アレン・スタジオを借りて撮影したとの事。
「死霊のはらわた2」の特集に合わせて「Part 2の特殊撮影」を続けて御紹介。
(先日お届けした内容と重複しない様に注意したいと思います。)
バート・ピアース氏も少しだけ特殊撮影に参加(再撮)しておりますが、Part 2特集の第1回目は、やはりあの方、そうトム・サリバン氏でーす!
先日のサリバン氏特集と「クリープショー」の紹介で、サリバン氏が担当出来なかった特殊撮影部分は、お伝えしておりますので、再度そこら辺も確認してみて下さいませ。
今回は、以前紹介出来てない部分の特集です。
はじめに「死霊のはらわた2」制作開始当初、サリバン氏は特撮スーパーバイザーとして全てのSFX 監修をライミ監督から依頼されたのですが、その提案を断り、特殊メイクは、KNB に任せ、念願のダイナメーションとプロップ制作だけに専念。
氏は、撮影現場のノースカロライナ州にあるスタジオへ行き、2週間程そこでプロップ制作をしたそうだが、途中で家族のトラブルが勃発し、解決の為ミシガン州へ一時里帰り。
しかし、Part 2のサリバン氏は1人ではなく、今回はチームとして特撮とプロップ制作を担当。
以下、サリバン氏担当特撮パート。
・オープニング(死者の書登場)
・「死者の書」再デザイン&再制作
・カンダリアン・ダガー: 再デザイン&再制作
・ヘンリエッタ登場カット
・ヘンリエッタ:アーマチュア制作
・アッシュ髪の毛変色カット
・ウイングド・デダイト(空飛ぶ死霊)
・サム・ライミ監督が演じる予定だったスコットの死霊アニモデル制作。(カット)
・死者の書が暖炉で焼かれるシーン(カット)
以上がサリバン氏の担当ですね。
出来るだけ詳細な特集をしたいので、3回程に分けて紹介していきたいと思います。
さて、今回は、「死者の書」登場のオープニング部分を御紹介 !
●サリバン組特撮メンバー : 3人
・トム・サリバン氏(アニメーター&プロップ制作)
・ラリー・ラーソン氏(撮影担当)
・ブライアン・レエ氏(アニメート助手&撮影助手)
ポスト・プロダクション時にアニメーション撮影は行われたそうで、ミシガン州デトロイトの空き倉庫をスタジオとして使用。
サリバン氏担当パートには、ブルーバック合成やコマ撮り等があり、コマーシャル等のアニメーション撮影を手掛けていたベテラン特撮マンのラリー・ラーソン氏が35mmミッチェル・カメラを使用して撮影を担当。
しかし、制作中にラーソン氏御家族の緊急事態が発生した為、氏が途中で抜けてしまい、撮影担当者が不在に !
そこで、撮影助手の当時18歳だったブライアン・レエ氏が撮影を急遽担当 !
急な事に緊張したレエ氏だったそうだが、ラーソン氏から引き継いだ撮影を無事にこなしたそうだ。
「死者の書」の制作は、サリバン氏によるもので、アニメーションパペットとして内部ベースに木枠を使用し、アーマチュアが組み込まれ、目や歯が動く様に制作されておりました。また、ページの部分には、内部にアルミワイヤーが仕込まれ、アニメート出来る様になっていたそうです。
驚いた事に本の外皮(人の顔の皮を模した彫刻)は、ラテックスではなく、スムーズオンを使用したとの事 !
(「狼男アメリカン」のトランスフォームに使用された画期的な素材でした。)
「死者の書」登場シーンは、ブルーバックを使用してアニメーション撮影。
それから本のページを開いてサリバン氏が絵を描きながら撮影し、後半は、先に描いてあった絵を張り付けながら開いてアニメート。
時空間の渦は、2つ描き、それらをダブル・エクスポーズ合成。また、渦の絵は、4フィートの回転板を回して簡単に描いたそうだ。
以上の工程を経た上で、全てを合成し、オープニングシーンは制作されたのです!
今回、調べてみて、その作業量の多さにビックリしましたヨ!
それでは、オープニングの「死者の書」登場シーンの動画をじっくり確認してみて!