2020年9月30日水曜日
追悼 ロン・コッブ氏:RON COBB
2020年9月24日木曜日
第1回:トム・サリバン Tom Sullivan Part1
皆さんお疲れ様です。
本日は、「死霊のはらわた」で、あの凄まじい死霊の特殊メイク&モデルアニメーションを担当したトム・サリバン氏を御紹介!
氏の経歴については資料が少なく、調査に手こずりましたが、詳細判明!
トム・サリバン氏は、一般的にホラー映画の特殊メイクアーティストと思われてますが、実際は、特殊メイク、小道具制作、コマ撮りアニメーション、マットペインティング、ストーリーボード、デザイン画、イラスト、ポスターアート等オールマイティーなマルチタレントなのだ !
コマ撮りアーティストには、もう1人マーク・サリバン氏がおりますが、別人です。(マークさんについては、別の機会に紹介予定!)
トム・サリバン氏略歴 :
1954年ミシガン州マーシャル生まれ。
現在66歳。
奥さん:ペニーさん
弟:マイク 1955年生まれ。
1954年ミシガン州マーシャルで生まれるが、3ヵ月後ミシガン州バーミンガムの隣フランクリン郊外へ引っ越し、約8年間そこで幼少期を過ごした。
5歳の時テレビでオリジナルの「キングコング:1933年版」を弟マイクと一緒に見て以来キングコング狂と化す。
その時の事をインタビューで「土曜の朝、テレビをつけたら、大きなゴリラとトカゲが闘ってて、雷に撃たれた様な衝撃を受けた!」と語っており「それからは、寝ても覚めても頭の中がキングコング」。
いつもコングになって遊び、近所の森の巨大な倒木は「フェイレイが挟まった木」だとも思ってたとの事。
一家はトムが8歳の頃、イリノイ州ウィートンへ再度引っ越す。
そこは当時、近所に大勢子供がおり、安住地域だったそうで、現在も氏が暮らす場所。
多分こんな感じ。
9歳の頃、初めて恐怖映画を観る。その映画というのがウィリアム・キャッスル製作「地獄へ続く部屋:House on Haunted Hill」!
ある夜ベビーシッターに両親が帰る夜中2時前に映画は終わるからと、お願いして恐怖に怯えながらテレビのミッドナイトシアターで観たのだそうだ。
その頃には、F J アッカーマン氏の「フェイマス・モンスターズ・オブ・フィルムランド」が愛読書で、モンスター写真や記事等を収集するモンスターマニアに!(バックナンバーも全部所持!)
更に図書館と本屋に入り浸り、特撮や特殊メイクの調査&探求に励んでいた。
コマ撮り狂と化していたトムは、やはりアルバイト(芝刈り機で庭掃除)でお金を貯め、念願の8mmカメラを購入し、コマ撮りアニメ制作をはじめる。
手始めに人間をコマ撮りし、次にGIジョー(オモチャの人形)や粘土の恐竜でコマ撮りを始め、続いてワイヤーアーマチュアでパッペットを次々こしらえて作品作りに没頭。
その後、映画「猿の惑星:1968年」を観た影響で、特殊メイクも始める。
やはり最初は、猿の惑星メイクだったとの事。(猿の惑星メイク:1970年代流行した特殊メイク。)
また、絵の上手い同級生が女子にモテモテなのを目撃してから、それまで適当に描いてた絵に全力で取り組み始めた。(下心が原動力 W)
以下、サリバン氏のヒーロー達。
ウィリス・H・オブライエン
レイ・ハリーハウゼン
ジム・ダンフォース
カレル・ゼーマン
フランク・フラゼッタ
ディック・スミス
(全員巨匠!)
オブライエンの奥さん:ダーリン・オブライエンさんにも生前お会いしたそうでビックリ!(やはりキングコング狂!)
また影響を受けたファンタジーアートの巨匠 : フランク・フラゼッタ氏の自宅にも伺って絵を見せてもらったそうだ!凄!
当然、コマ撮りの巨匠レイ・ハリーハウゼン氏にも会ってます。
今回は、ここまで!
続報に期待して!
2020年9月22日火曜日
秋分の日
皆さん、お疲れ様です。
今年も昼夜平分時「秋分の日」が、やって来ます !
皆さんも御存知だと思いますが、秋分の日を過ぎると夜が長くなりますね。
英語で「Equinox」!
毎度の事ながら、モデルアニメ全開ホラー映画「Equinox」について書いてみたいと思います。
このコマ撮りの怪作は、あのILM特撮監督デニス・ミューレン氏による作品ですが、デビッド・アレン師匠のコマ撮り初期作品でもあります。
劇中に登場する怪物達は、アレン師匠が制作したパペット達です。
まずは、怪物「タウラス」ですが、このパペットを使用して制作した短編映像も有ります。
その作品には、若き日のアレン師匠と友人が動物園にいくと、怪物に遭遇し、家まで逃げ帰るが、怪物が家まで追って来るというオチ。(アッカーマンらしき人物も登場。)
怪物「タウラス」の腕のアーマチュアは、片方は、普通のボール&ソケットですが、もう片方は、本当の骨格の様にしたかったそうで、ボール&ソケットを2組使用して制作されておりました。
当方らが、初めてデビッド・アレン スタジオを訪問した際に倉庫に案内してくれ、本物の「タウラス」を見せて細かく説明してくれたのが懐かしいです。
「エクイノックス」のコマ撮り撮影風景写真には、アレン師匠手作りのサーフェイスゲージが写ってます。
それは、コンパスを利用したお手製のゲージですが、師匠は、そのゲージをワーゲンコングのアニメート時も使用してます。
この「エクイノックス」当方らは、「死霊のはらわた」のモデルになった映画だと思いますが、皆さんは、どう思いますか?
何故なら若者達が森でラヴクラフト的な要素の「魔道書」や「怪物」等を含めたトラブルに巻き込まれていくという似た部分が色々見られるからです。
それでは、秋分の日に映画「エクイノックス」を観賞してみるのは、いかがでしょうか。
皆さんも予告編から確認してみて!
2020年9月20日日曜日
「なまけものに なりたい」水木しげる著
皆さんお疲れ様です。
本日は、漫画家の故水木しげる大先生の本の御紹介。
漫画ではなくてエッセイ集です。
「なまけものに なりたい」水木しげる著 河出文庫
河出文庫から水木先生著作シリーズとして2003年に出版されております。
「妖怪になりたい」が先に出版されておりますが、題名が水木先生らしい この本から紹介したいと思います。
この文庫本には、水木大先生による「親切なる漫画のかき方」という珍しい漫画入門が収録されており、とても興味深いです。
手塚治虫大先生や石ノ森章太郎大先生、他多数の漫画家による漫画の書き方は普通よく見かけますが、水木しげる大先生によるものは、初めて読みました。
色々な点で実用的な漫画の書き方入門になっています。
この本には、他にも大先生の色々なエッセイも多数収録されており、それらを読んで水木大先生流人生論というか生き方のヒントみたいなのを感じました。
売れっ子漫画家として忙しかった大先生は、「なまけもの」に憧れていたんだなと思い、自分の日々の生活も見直してみようと思った今日この頃でもありました。
大先生の銅像と石碑にも「なまけ者に なりなさい」とあります。
是非、皆さんも一読してみて!
2020年9月18日金曜日
コマ撮り作家マーク・スペス
皆さんお疲れ様です。
前回、サーフェイスゲージ制作方法、各部名称等紹介しましたが、今回はアメリカ人コマ撮り作家マーク・スペスさんのコマ撮りアニメ制作方法!
ゾンビ・パイレーツというコマ撮りアニメ作品を制作配信してるスペスさん、2000年からクレイメーション等コマ撮りを始め、コマ撮りアニメのショップを運営中。
アーマチュアやクレイアニメ制作How to本販売、フィギュア彫刻制作等の仕事もしてるそうです。
2013年にアップされたこのコマ撮りアニメ制作動画は、デジタル化された現在では使用しない16mmカメラの種類及びフィルムについて説明してますが、アナログ感全開で撮影機材をDIYしてる部分がコマ撮りアニメ制作に関しては、凄くためになり参考になります。
スペスさんは、ウィル・ヴィントン氏から非常に影響を受けた様で、レーズンズのクレイパペットを所有しており、クレイメーション用ワイヤーアーマチュアの制作方法とボール&ソケットアーマチュアについても解説してます。
サーフェイスゲージ使用方法及びアニメート方法に関しての解説は、今まで知らなかった方法論等あり、ビックリ!
日本語字幕無しの3時間40分超え動画!ですが、マークさんの丁寧な解説とメイキング映像を見て、皆さんもコマ撮りアニメを制作してみたくなるかも?
それでは、皆さんも確認してみて!
2020年9月15日火曜日
デビッド・リンチ監督の天気予報
皆さん、お疲れ様です。
今日は、いかが過ごされましたか?
最近は、台風等で天気が荒れて大変ですが、本日は、「デビッド・リンチ監督のL.A.天気予報」の御紹介。
2006年頃?から不定期でL.A.の天気予報を伝えているリンチ監督。最近5月頃から殆ど毎日Youtubeで天気予報を伝えております!
去年、2019年10月27日に第11回アカデミー名誉賞を受賞した監督。
現在74歳。
この「L.A.天気予報」を最近確認して、ちょっとビックリしました。
監督が急に以前より痩せているからです。
動画を見る分には、お元気そうで何よりですが、体調が心配です。
監督、御体御自愛下さい。
皆さんもリンチ監督の「L.A.天気予報」をYoutubeから確認してみて!
2020年9月13日日曜日
ピーター・クレイノウ(スニーキー・ピート)
2020年9月10日木曜日
イレイザーヘッド
皆さんお疲れ様です。
今回は、映画「イレイザーヘッド」について書いてみたいと思います。
何故、今回「イレイザーヘッド」なのかというと、この映画にコマ撮りのシーンが有るにも関わらず、殆どその事について取り上げられていないからです。(もし、有りましたら御一報下さい。)
劇中、主人公ヘンリーの夢の中に登場するワーム(ウジ虫の様な生物 : 多分、赤ん坊の初期形態) が、地面に潜ったり出てきたり画面内を右往左往してるシーンが有りますが、そこがコマ撮りです。(ワームは、多分粘土のパペットなので、クレイメーション?)
また、そのシーンの最後にワームが口を開き、口中へカメラがズームインしていくカットが、映画「デューン: 砂の惑星」のサンドワームに繋がるんだなと感じた次第。