2012年1月2日月曜日

ドラゴンスレイヤー

2012年、新年一発目の映画は干支にちなんで「ドラゴンスレイヤー」!
今作は1981年アメリカ映画であり、I.L.M.の初他社映画特撮作品である。
ウォルト・ディズニー&パラマウント作品だが、監督のマシュー・ロビンスが、ジョージ・ルーカスとUSC映画学科で学友だったこともあり、特撮をI.L.M.が担当することに。
ドラゴンのアニメーションを、昔ながらのストップモーションから進化させたゴーモーションで表現されている。
コマ撮り人形の各関節部にロッドが配備されたドラゴン・ムーバーを、ステッピング・モーターでモーション・コントロール制御し、撮影された。
この新技術により、今までにないなめらかな動きが実現する。


ゴーモーション・アニメーター達。

左からケン・ローストン、トム・ST・アマンド、スチュアート・ジフ、クリス・ウェイラス、フィル・ティペット。

ドラゴン・パペットのサイズも様々で、各シーンによって使い分けられていたようだ。

特撮カメラマン:デニス・ミューレンと、ティペットらのアニメーション撮影の様子。
日本では劇場未公開作だが、ビデオとLDが発売されていた。
DVDは、現在アメリカ本国版のみ。
ドラゴン・ムーバー以外の関節は、ティペットによってアニメートされている。
その他、ドラゴンのクローズ・アップは、クリス・ウェイラスによるハンド・パペットが用いられた。
眼やまぶた等はケーブルコントロール操作、口の開閉はウェイラス本人によるもの。
在米時、ウェイラス氏のスタジオを訪問した際、展示室にあったドラゴンの首。
現在は、コレクター:ボブ・バーンズ氏が所有しているらしい。
今までに制作されてきたドラゴンの中で、デザイン的に1番ではないでしょうか。
「ヴァーミースラックス・ペジョラティヴ」*ラテン語で、災いを呼ぶ五月蠅(さばえ)なすトラキアの大長虫と言う意味らしいが、前肢の無い形状から、正確には「ワイバーン」に分類される。
公開当時米国で発売された「Cinefex」表紙。
日本では、(株)バンダイから、1984年に日本版シネフェックスNo:6、ポルターガイストと共に紹介された。
イギリス特撮マン:ブライアン・ジョンソンがデザインした2台の火炎放射器で生み出した迫力の火吹きシーン。
アメリカ本国ではアメコミも発売されてました。
今回は、2冊に分けたヴァージョンを御紹介。
一応、 1冊にまとめられたヴァージョンもあります。
では、Youtubeから迫力のラスト・バトルを楽しんでみて!


     


邦題:ドラゴンスレイヤー(劇場未公開)

原題:DRAGONSLAYER

監督 :マシュー・ロビンズ
脚本 :マシュー・ロビンズ、ハル・バーウッド
製作 :ハル・バーウッド
製作総指揮 :ハワード・W・コッチ
出演者 :ピーター・マクニコル、ケイトリン・クラーク、ラルフ・リチャードソン
音楽 :アレックス・ノース
撮影 :デレク・ヴァンリント
編集 :トニー・ローソン
配給 :パラマウント映画 ブエナ・ビスタ・インターナショナル
公開 :1981年6月26日
上映時間:108分
製作国:アメリカ合衆国

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