2010年5月15日土曜日

      ロボ・ジョックス

ロボ・ジョックス!!!特撮大将デビッド・アレンによる世界初の巨大ロボット映画!
(エンパイアを潰した超SF大作B級映画)
制作ニュースを知った当時とても興奮し、テレビでの予告編を観て大喜びしたのを思い出します。

               ソフトジャケ

タイトルが「ROBOCOP:ロボコップ」とかぶる理由でアメリカでは「ROBOT JOX:ロボット・ジョックス」と改名され公開(悲)。BUT、日本では、オリジナルタイトルでビデオ・リリース(喜)! 巨大ロボ:マツモト14号(アキレス)とボバレフスキー42号(アレキサンダー)の戦いを、モデルアニメとケーブルコントロールで表現。              オリジナル・ポスター
数分間のパイロットフィルムとして制作した映像を、本編オープニングに使用。

     ジャパニメーションの「ザブングル」に激似!
        デザイン画もザブングルってます。
特撮監督のデビッドは当時「グーリーズ2」、「ニューヨーク東8番街の奇跡」と掛け持ちで特撮を担当しており、平日はILM、週末はロスに戻ると言うハードスケジュール! パペットは、かなり重量があったらしく、吊ってアニメート。
    マツモト14号をアニメート中のデビッド・アレン。
   ロボの格納庫にあるエレベーターまでもコマ撮り!!
特撮班が、かなりハードスケジュールだった中、助っ人登場!以前からデビッドと親交のあったポール・ジェッセル氏にメイン・アニメーションを任せたのでした。(これがジェッセル氏初のロス仕事)ボバレフスキーをセッテイングしているジェッセル氏(左)と、ジェントリー氏(右)

ジェッセル氏は大のロボット好きで、日本のガンダム、エバンゲリオン等、さらにゾイドもコレクションしてるそうです。(氏は、撮影終了後、ロボ・ジョックス・パッペットがとても欲しかったそうな。)
撮影助手のポール・ジェントリー氏は、今作で初めてモーション・コントロール・カメラの操作を担当。
メカデザイナーに、「エイリアン2」のロン・コッブ氏と新鋭スティーブ・バーグ氏を起用。
       2人息の合った傑作メカだと思います。
メカニカル・パペットの撮影は、モハベ砂漠にセットを組み、砂嵐に見舞われながらも撮り上げました。
パイロ班やパペティア班と一緒の特撮監督デビッド・アレン。
なんか特撮の事ばっかり書いてますが、監督は今回もスチュアート・ゴードン!
フレデリック・タルゴーンによるサウンドが、映像をさらに盛り上げ、観ているこっちも手に汗握ります。審判員の乗り物がイカしてて最高!
    デビッド・アレン スタジオを訪れたゴードン監督。
デビッドの笑顔から、現場がとても楽しかったことがうかがえます。
まだまだエンパイア作品を御紹介したいのですが、今回はここまで~。
原題:ROBOT JOX
1990年アメリカ映画
1990年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭招待作品
スタッフ
監督・原案:スチュアート・ゴードン
製作総指揮:チャールズ・バンド
脚本:ジョー・ホールドマン
撮影:マック・アールバーグ
特撮:デビッド・アレン
編集:ロリ・ボール、テッド・ニコラウ
ロボットデザイン:ロン・コッブ、スティーブ・バーグ
プロダクションデザイン:ジョバンニ・ナタルッチ
音楽(作曲・指揮・オーケストレイション):フレデリック・タルゴーン
音楽(演奏):パリ・フィルハーモニック・オーケストラ
オリジナル・サウンドトラック盤CD発売:プロメテウス・レコーズ
(ベルギー、品番PCD 125)
特殊効果スーパーバイザー:デビッド・アレン
特殊効果:ユルゲン・ヘイマン
アニマトロニクス:マーク・ラパポート
製作:アルバート・バンド
キャスト
ゲイリー・グレアム、アン=マリー・ジョンソン
ポール・コスロ、ロバート・サンプソン
ダニー・カメコナ、ジェフリー・コムズ
マイケル・サード、イアン・パトリック・ウィリアムズ
主役のアキレスを演じたゲイリー・グレアムは後にTV版「エイリアン・ネイション」刑事役で出演。

では、あなたもYoutubeから楽しんでみて!
http://www.youtube.com/watch?v=Avl9PxUWT7Y&feature=related
参考文献:CINEFANTASTIQUE、HORROR FAN、B-CLUB、宇宙船

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