皆さん、お疲れ様です♪
先日たまたまFacebookで『恐竜の惑星:Planet of Dinosaurs 』についてUPしたことで、恐竜モデルを造型&アニメートしたスティーブン・チェアカス氏の訃報を知った。
享年64歳。(1951年9月19日~2015年1月22日)
肝細胞ガンだったらしい。
御冥福をお祈りしたい。
合掌
彼の作品を初めて観たのは『恐竜の惑星 』!!
当時、カルト映画ばかりやたらリリースしていた〈にっかつビデオ〉から発売されていた。
当方実家が家電ショップだったこともあり、レンタルビデオを始めることで新品VHSで購入。
あまりにも独りよがりで特撮寄りな作品ばかり並べられたレンタルビデオ店だったからか、借りられていくのは数少ないメジャー作品ばかり(笑)
しかし、今作にジム・ダンフォース御大も参加していることがアメージング!
で、恐竜好きな友人にススメたら、「面白くなかった」との感想に汗。
出てくる恐竜のウロコの表現がやたらゴツゴツしてて、それが味になっているし、カッコイイ。
製作者のほとんどが特撮マンなのもビックリで、完成までに数年を要した。
メイン・スタッフに、ジム・オペール、スティーブン・チェアカス、ダグ・ベズウィック、ジム・ダンフォース!
*ハリーハウゼン氏が特別参加と記載されてたりしますが、スタジオを訪問されただけのようです。
(左からジム・オペール、スティーブン・チェアカス、ダグ・ベズウィックの3人)
(チェアカス氏と原型モデル:自身が彫刻したブロントサウルスが冒頭に出ます)
その他、TV特撮作品「ジェーソン・オブ・スターコマンド 」にも参加し、数体のモンスターを制作&アニメートしておられます。
キャラクターデザイン、アーマチュア制作、造型、仕上げ、アニメーションの全てを担当。
こちらはインセクト・タイプ・エイリアンでしょうか。
馬のような体形をした怪物ですね。
ウロコが「恐竜の惑星」にソックリ!
何だか気持ち悪いナマコのようなモンスター。
Sci-fi本の表紙に出てきそうなデザインなのがナイス♪
今夜辺り、再度DVD鑑賞したいと思います。
80年代に入ると「ドリームスケープ 」に参加。
コブラ人間のアニモデル制作に参加されてます。
顔のデザインが違う2種モデルが登場していたので、2タイプこしらえたんだと思います。
また、デニス・クエイドの人形も出るので、計3体でしょうか。
数カットしか登場しないのに、レンタルビデオ屋で見つけた時、大喜びしたのを思い出します。
在米時、近所の図書館で見つけて借りたことがある『My Life With The Dinosaurs 』本。
夫婦で共著となっており、奥さんもまた恐竜造形作家であります。
その後、映画製作を離れ、独学で恐竜古生物学者になられ、数々の恐竜を製作されています。
その他、イラストレーターのウィリアム・スタウト氏がデザインしたアメリカ版ゴジラのアニモデルも、チェアカス氏が80年代に制作しております。
もし、実現していればデビッド・アレンによってダイナメーション映画になっていたかもしれません。
その他、スタウト氏曰く「チェアカス氏は羽毛のある恐竜説をとなえた古生物学者の1人だった。」とのこと。
昨年辺り、Cinefex誌にオブライエン氏に関する記事を書かれていたので元気に活動されているものと思っておりました。
また1人、モデルアニメーターが逝ってしまい悲しく思います。
では、チェアカス氏を偲んで「恐竜の惑星 」ダイジェスト版を鑑賞してみて!
ダイナメーション万歳!
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